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まるで迷路

備忘録

シド「夜更けと雨と」

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シドの一年七カ月ぶりの単独公演。5月12日、13日に日本武道館で行われたコンセプトライブ「夜更けと雨と」「夜明けと君と」に両日行ってきました。

あれこれと備忘録。

夜更けと雨と

SETLIST
  1. 紫陽花
  2. 林檎飴
  3. アリバイ
  4. 妄想日記
  5. 妄想日記2
  6. レイニーデイ
  7. 暖炉
  8. ハナビラ
  9. 夢心地
  10. バタフライエフェクト
  11. ENAMEL
  12. dummy
  13. 吉開学17歳(無職)

アンコール

  1. 硝子の瞳
  2. 循環
  3. プロポーズ
  4. 隣人
  5. 眩暈

まずは初日の公演、「夜更けと雨と」より。

本当に久々の単独公演だったためか登場の仕方から違って驚いた。いつもはゆうや、明希、しんぢ、マオと順に出てくるのにこの公演だけは下から四人並んで出てくるという演出。登場しただけなのに何故か緩む涙腺。四人の姿を見るのは二月ぶりなのでそんなに時間が空いたわけでもないのに、四人だけの公演、1年7ヶ月という月日がとても長かったんだなぁ、と、この瞬間にふとこみ上げてきたのを覚えています。

今回はコンセプトライブというだけあって、映像もそれに沿った演出でした。セットリストも今回のは夜中の静けさ、寂しさ、雨を彷彿させる歌詞が節々に感じられ楽しかったです。二日目の言葉なのですが、マオさんが「歌詞にも雨とか君とか入ってるの多めだから探してみて」とニュアンスで言っていたので「夜更けと雨と」の直接的な表現やその意味合の歌詞を個人的にまとめてみる。

1.紫陽花

帰る場所は違うけど は一つしかなくて

僕は濡れたくないから さよならしました

 

2.林檎飴

夜が朝に平伏す時のその色に 重ねた14mmの青い煙

 

3.罠

真夜中の海深く潜るイメージで

息潜め 駆け引きを さあ彩りましょう

着色料で甘く染まる 隣に飾ってよ

幼少期のあれこれ花咲かせては

終電の危機感ならtabooに変える魔法

(略)

真夜中の海深く潜るイメージで

息潜め 駆け引きを さあ楽しみましょう

着色料で甘く染まる 隣で眠ってる

 

4.アリバイ

さよならの理由は 幾らもあるのに

咲いたの花の数だけ ついた溜息

 

5.妄想日記

一人きりの部屋 二つ並ぶ写真 三日後に会えるの

待ち焦がれては 待ち焦がれては 今日も眠れない

(略)

浮気はよくないわ 約束したじゃない 朝まで止まない

無言電話で 無言電話で 今日も寝かさない

 

6.妄想日記2

まずはこうよ 私の存在を知らせるの

184の嵐で 眠り 奪ってあげる

 

7.レイニーデイ

泣き出した 午前四時の 空

溶け込んだ マスカラ 痕 滲む

 

8.暖炉

黒い 歪な 今日も終わらす 浮かぶ 浮かぶ

バスルームで 朝露の音 襟足へ伝う サラウンド

 

9.ハナビラ

一年目の記念日 黒髪の奥 決心で濡れてた*1

 

10.夢心地

もう少し 夢心地

腕の中で ふわり 眠りたい

 

11.バタフライエフェクト

通りにうたれただけ 言い聞かせてた

錆びたガラクタ になるよりはましだと

眠れない 瞑る 怒り抱いて

 

12.ENAMEL

曲がりくねった その途中で

幾度となく 抜いた 刃

返り血で咲いた 綺麗な

 

En-1.硝子の瞳

水面に映ってる 黒 澄んだ空の 深さは

僕らの向かうべき 場所を 濁すように 覆う

戻れない日々 背負ったら 漕ぎ出そう この

(略)

君が 抱え込んだ 眠れないの 理由を

優しく 取り除くことは できないけど

 

En-3.プロポーズ

今夜、祝福のサイレン 包囲

泣いて、疑わしきの彼 見守る中

 

En-4.隣人

ぼんやりと浮かべた 満月よ一度だけさ

見逃して これからがいいところ

 

En-5.眩暈

白昼は甘噛み 寝静まる頃 幾度と注入

意味なんて堕落さ 2体がある それだけ

 

改めてマオ氏の歌詞の奥深さを感じます。直截的ではないけれどしっかりとそれを彷彿とさせる表現力が豊かで本当に小説みたいな歌詞。dummyと吉開だけはそれらしいものが見当たらなかったので見つけたらまた追記します。「バタフライエフェクト」のインタビュー、随所で今回のコンセプトライブのために作った曲だ、と記述がありましたが、歌詞を読むと確かに前半部分は「夜更けと雨と」、後半部分は「夜明けと君と」を連想させる詩が書かれておりました。

「夜更けと雨と」ということで、安直に「レイン」、「私は雨」は確実だろうと踏んでいましたが、まさかの選曲に驚き、本当に楽しいライブでした。しっとり聞かせる曲の後に、激しい楽曲。

せめて激しく抱いて 今日で終わりと思って

せめて激しく抱いて 今日で終わりじゃないと

この歌詞の引用元である「眩暈」で終わるのもまた、ある種翌日への橋渡しのように感じてしまいました。

MCでは単独公演の期間がこんなに空いてしまったことについて少し触れてました。MCも覚えてる限り記述したいと思っていたのですが、また機会があれば。

次の記事にて「夜明けと君と」。

 

*1:「濡れてた」は天気の雨ではありませんが涙の雨などの意味?